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微細気泡/ファインバブル

ファインバブルとは

「ファインバブル」は微細な気泡です。国際標準化機構(ISO)により100マイクロメートル(0.1mm)未満の微細な気泡を 「ファインバブル」とすることが定義されています。また、その サイズにより「ファインバブル」は「マイクロバブル (MB)」と 「ウルトラファインバブル(UFB)」に分類されます。
マイクロバブルは⽩濁という形でその存在を確認することができますが、ウルトラファインバブルは直接⾁眼でみることができない という特徴を持っています。ファインバブルは⽇本で開発された技術であり、環境、農業、漁業、洗浄、医療、⾷品など様々な分野 でファインバブルが活⽤されています。現在もファインバブルを活⽤した研究開発が各分野で進められており、今後世界的な規模で活⽤が進むと期待されています。

ファインバブルとは

ファインバブルの特性と効果

ファインバブルは気泡が⼩さいことで、通常の気泡とは異なる様々な特性を有しています。
現在その特性を活かして様々な⽤途で活⽤されていますが、未解明の部分も多く残されおり今後さらなる活⽤が期待されて います。ここではファインバブルが持つ⼀般的な特性とその効果の⼀部をご紹介します。

浮⼒が⼩さく、⻑期間かつ広範囲に⽔中に滞留する

浮⼒が⼩さく、⻑期間かつ広範囲に⽔中に滞留する

気体の浮⼒は気体の体積に⽐例し、気泡サイズが⼩さければ⼩さいほど浮⼒も⼩さくなります。浮⼒の⼩さなファインバブルは、⽔中に⻑時間にわたり滞留することができるため、より効率的且つ継続的な処理を可能とします。また、⽔流に乗せて気泡を拡散させることもできるため広範囲にわたる持続的な処理が可能であり、 薬剤の分散補助 などにも効果を発揮します

液体との接触⾯積が⼤きく、反応性が⾶躍的に増加

液体との接触⾯積が⼤きく、反応性が⾶躍的に増加

ファインバブルを供給することにより、サイズの⼤きな泡に⽐べ、単位体積あたりの気体と液体の接触⾯積は⾶躍的に増加します。これにより気液の反応性の向上、反応時間の短縮、反応槽の縮⼩など様々は効率化がもたらされます。具体的には
「好気性微⽣物の活性化」
「供給ガスの化学反応効率の改善」
「気体溶解効果」
「薬剤等の使⽤量の削減」
など
ファインバブルを供給することにより効率的な処理を可能とします。

浮上分離の促進、堆積防⽌

浮上分離の促進、堆積防⽌

気泡の浮上過程で液中に浮遊している懸濁物質(汚れ成分)に気泡が付着することで、それらの液⾯への浮上を促進します。懸濁物質は、⼤きさや形状が均⼀ではないため、⼤きな泡では付着しにくく浮上させることが困難なケースが多くみられます。⼀⽅、ファインバブルでは、汚れ成分の凹み部分まで微細な気泡が⼊り込み、全体的にファインバブルで覆われることで浮上性が改善します。 「固液分離」「油⽔分離」など分離の促進、分離時間の短縮等のメリットが得られます。

洗浄⼒の向上

洗浄⼒の向上

液体の表⾯張⼒は、液体の密度に⽐例します。液中にファインバブルを供給することで液体のみせかけ密度が低下し浸透⼒が増します。また、ファインバブルの帯電性や疎⽔性の効果により壁などに付着した油分等の汚れに気泡が吸着し剥離することで 洗浄⼒の向上につながり、洗浄時間の短縮が可能となります。

ファインバブルの特徴を活かして、水質改善(腐敗防止による悪臭の低減)、槽内清掃の頻度や手間軽減などの改善、曝気処理の節電など幅広い分野での活用が進んでいます。
ファインバブルの特徴を活かして、水質改善(腐敗防止による悪臭の低減)、槽内清掃の頻度や手間軽減などの改善、曝気処理の節電など幅広い分野での活用が進んでいます。